晴れた休みの日に、息子とお出かけしました。
場所は乙部町の滝瀬海岸。
この日のお目当ては『シラフラ』です。
シラフラは、最近テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられることが増えた、乙部町の景勝地です。
(2020年6月号の北海道じゃらんにも大きく載っていました!)
『くぐり岩』と『軍艦岩』
国道229号線からシラフラの看板を頼りに海岸に降りると、まず見えてきたのは『くぐり岩』でした。
海岸線へはすぐ近くまで車で行くことができ、車が4台ほど停められる駐車場もあります。
『くぐり岩』はニシン漁の遺産
『くぐり岩』は自然にできた穴ではなく、約400年前の江戸時代慶長年間に、ニシンを運ぶ通り道を作るために人工的に開けられた穴とされています。
当時の人には邪魔だったんでしょうね。
身長105cmの息子と比較するとこのくらいの大きさです。
江戸時代の平均身長は男性でも155~156cmと言いますから、これくらいの高さがあれば十分だったのでしょう。
くぐり岩を裏側から。
この岩盤、長い年月をかけ波や風に侵食されてこの薄さになったんだと思いますが、どうしてこの岩盤だけこんな風に残っちゃったんでしょう?
不思議な奇岩『軍艦岩』
くぐり岩のそばにある『軍艦岩』と呼ばれる奇岩です。
これもどうしてこの形でここだけ残ったんでしょうね?
自然って本当に不思議!
『くぐり岩』と『軍艦岩』。
軍艦岩、横から見ると確かに軍艦のような形をしています。
少し歩くと、大きな岩がゴロゴロしているエリアに着きました。
剥き出しの地層と、自然そのままの崖の表情が面白いです。
転がっている大きな岩は崖から崩れ落ちたものでしょうか。
風化して角が取れ、白くなっています。
“東洋のセブン・シスターズ“
シーグラスや綺麗な石を探しながらしばらく歩くと、お目当ての『シラフラ』が見えてきました。
イギリスにあるセブン・シスターズになぞらえて、 “東洋のセブン・シスターズ”と呼ばれることもあるとか。
遊びながらなので辿り着くまでに1時間ほどかかりましたが、普通に歩けば10分くらいだと思います。
あんなに晴れていたのに、シラフラに到着する頃には曇ってしまいました。
晴れていたら白い断崖が青空に映えてもっと綺麗だったかな…
それでも、高いところで30メートルはあるという聳え立つ断崖は、近くで見るとかなりの迫力があります。
その白さも相まって、まるでここが日本ではないように感じます。
シラフラとは?
シラフラとはアイヌ語で“白い傾斜地”という意味で、その名の通り白い断崖が海岸線に沿って続いています。
地層には詳しくないので間違っていたら申し訳ないのですが、珪藻類や生き物の化石、貝殻などが堆積した地層で、海底にあったものが隆起してこの断崖となったそうです。
青い空とのコントラストが楽しめる晴れた日に見るのがオススメですが、夕日に照らされてオレンジ色に染まるシラフラも綺麗だと聞きましたので、今度は夕方ごろに行ってみようかなと思います。
フォトジェニックな滝瀬海岸
滝瀬海岸(シラフラ) 情報
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